ある日の東洋史学演習7-1(7月3日)

いよいよ7月に突入し、そこはかとなく夏休みの匂いがして参りました。
とは言え、今年から授業日数が増えてしまったので、まだまだ授業期間ですが…

さて、本日の発表者は科目等履修生の村井さんでした。
「六胡州の誕生とソグド系突厥」
六胡州とは、調露元年(679)に、突厥遺民の一部を居住させるために唐が設置した、六つの州のことです。この六胡州に居住した突厥遺民は「六州胡」と呼ばれるのですが、彼らの中に、康・石・安・何などのソグド姓を持つ人物がいることが明らかになっています。

村井さんは、この「ソグド系突厥」と呼ばれるものが、唐代においていかなる存在であったのかを理解しようとしています。そのためには、六胡州と六州胡に関して、歴史的位置付けと性格をはっきりさせることが必要になってきますので、今回はまず六州胡の性格について私見を述べていただきました。六胡州の設置については、反乱を起こした突厥遺民たちへの牽制が目的であるとする説がありますが、村井さんは、突厥を牽制する以外の目的があった可能性がある、と考えています。

この分野はかなりマニアックといえますが、一部の研究者の間では大変熱い議論が交わされているそうなので、今後の研究動向に注目です。
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by 1009-members | 2009-07-03 19:15 | 授業風景
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