ある日の東洋史学演習7-1(6月19日)

いざ、梅雨になってみるとあまり梅雨らしくない日々が続いています。
夏に水不足、などということにはならないでほしいのですが…。

さて、本日の発表者は教育学研究科の若林さんでした。

「則天武后期における政治改革~制勅から見る則天武后評価の再検討~
            -スタイン文書「戸部格残巻」の分析を通して-」

若林さんは卒論で、唐代の鴻臚寺の長官・副官(卿と少卿)について分析しました。その際に高宗期から則天武后期にかけて行われる頻繁な官名変更に興味を持ち、大学院では、当該時期の政策面の分析を通じて、「悪女」イメージばかりが先行する則天武后の、政治の実態を解明することを目指しています。
今回の発表では、オーレル・スタインが収集した、いわゆる「スタイン文書」にある「戸部格残巻」を使って、則天武后期の詔勅の分析報告をしてくれました。

「戸部格残巻」については、我々にはあまりなじみの無いものということもあって、「戸部格残巻」そのものの形式など基礎的な部分についてや、『唐代制勅目録』に収録されている詔勅との相違についてなど、多くの質問がなされました。

則天武后期の政治の実態については、これまでほとんど研究されてこなかったテーマであり、今後の若林さんの研究成果を、我々も楽しみにしながら応援しております。

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by 1009-members | 2009-06-19 22:05 | 授業風景
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