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ある日の東洋史学演習7‐2(12月17日)

年の瀬も近づき、北の国からサンタさんのやってくる時節となりました。
研究室にそっと靴下を吊るしておこうかどうか、迷っています。

さて、本日の発表者は博士1年の呉さんです。タイトルは以下の通りです。
「唐代帝室財政の変遷―内蔵庫を中心に―」
呉さんの研究テーマは、唐代の内蔵庫の変遷を通じて、唐代の国家財政と帝室財政の関係の変化を描き出すところにあります。そのために、本発表では、内蔵庫の起源・宦官を起用して内蔵庫を管理させた原因・唐代後半期における内蔵庫の変遷について検討を行いました。

発表後の質疑応答では、先生から「左蔵庫」「右蔵庫」も含めた、唐の財政体系について解説がありました。中でも内蔵庫は、皇帝が個人で所有する「私庫」であるため、その実態も未だ明らかではありません。研究を進めて行く上での基礎的な作業として、『天聖令』倉庫令(開元25年令)と『大唐六典』尚書戸部条(開元7年令)を比較するなど、まだまだやるべきことはたくさんあるようです。

年内のゼミは今日でおしまいです。みなさま、どうぞよいお年をお迎え下さい。
そして「チーム・しゅうろん」のみなさま、どうぞ、ご武運を…。
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by 1009-members | 2010-12-17 17:29 | 授業風景

ある日の東洋史学演習7‐2(12月3日)

今日は、コートどころか上着も不要な、何だか生暖かい金曜日でした…。

本日の発表者は、工藤ゼミからの履修者である、修士1年の松下くんです。
「『孟子』と『荀子』にみえる覇者」
松下くんの研究の主眼は、「覇者観念」の実体とその思想的・歴史的背景を明らかにしていく、というところにあります。発表ではその一環として、戦国儒家の重要文献である『孟子』と『荀子』に見える、覇者関連の記述を検討し、それぞれにいかなる特徴が見えるのか、という点を報告していただきました。

今後は、引き続き、『呂氏春秋』や『墨子』などの、儒家以外の諸子文献に見える記述を検討し、戦国時代の歴史的な動向と対比しなくてはならない、ということでした。膨大な量の文献と向き合わざるを得なくなりますが、着実に研究を積み重ねて行って欲しいと思います…。
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by 1009-members | 2010-12-03 22:47 | 授業風景